4人家族の備蓄はどの程度?(マンション編)

「自宅が安全」が大前提

このサイトは、比較的新しい耐震構造等のマンションで在宅避難が可能な想定で書いています。

自宅では食料の備蓄は日頃の食品を工夫すれば大丈夫です。専用の備蓄食品を用意する必要はないと考えます。備蓄品に関して多くの「先生」がWebサイトに書かれていますので参考にされると良いですが、私たちは次のように考えています。

  • 長期保存飲料水(一人1日3リットル、低層階3日分、高層階7日分)
    *高層階は給水ステーション開設後の運搬が困難なため
  • LED懐中電灯とスマホの予備バッテリー
  • カセットコンロとカセットボンベ(12本以上)
  • 缶詰、乾麺、乾物、レトルト食品は大目に備蓄し古い順に使う
  • 停電後も冷蔵庫の食品を有効利用(そのためには冷蔵庫の転倒防止は必須です。冷凍室に保冷剤を入れておくと冷たさが長持ちします。)
  • 簡易トイレ(地震の後、トイレは使えません)トイレットペーパー
  • 医者が処方して日頃飲んでいる薬、常備薬(傷薬・消毒薬・風邪薬等)

「長期保存飲料水」は保存期間が5年から12年まで各種販売されていますが、4人家族の3日分でも2Lが18本、7日分だと42本。かなりスペースを取ります。また、保存期間の管理も大変です。5年と10年を半分づつ備蓄して、5年後に半分を10年保存に入れ替え、その5年後に最初の10年保存を入れ替えるなど、組み合わせると良いです。

また、一人1日3リットルは目安と考え、柔軟に考えてよいでしょう。

食品備蓄の中で「乾麺」について、日頃食べる素麺や乾燥ウドン、パスタ、インスタントラーメンを多めにストックして、古い物から使って行きます。その他の食品も同様に、特別に備蓄するのではなく保存のきく食品を大目に用意するのです。

「簡易トイレ」について、使用済みをどのように保存するかの参考です。

*東京ガス「災害に備えよう」https://www.tokyo-gas.co.jp/toilet/prepare.html


マンションでは「電気」と「揺れによる配管の破損」がキーワードになります。停電の有無で被害は大きく変わりますが、3日間は「停電になる」前提で準備をするべきだと考えます。首都圏で3日間も停電になるのはかなり大きな災害です。エレベーターや水道、空調、調理器、トイレ、風呂が3日間も止まる事を想像しながら準備します。

豪雨や台風の浸水で停電になる場合もありますので、備えと覚悟は必要です。